2019年 1月 10日更新
乾燥肌は、ヒフのバリア機能が弱まっていると発生しやすくなります。
ヒフは、皮脂がつくる皮脂膜、NMFとよばれる天然保湿因子、セラミドなどからなる角質細胞間脂質の3種類の物質が、それぞれ均衡を保って、肌を守っています。
乾燥肌は、そのバリア機能を壊してしまう原因にも。乾燥肌はどのように引き起こされているのでしょうか。
皮脂量の低下
皮脂の分泌量が低下すると、ダイレクトに刺激が角質層に伝わりやすくなります。皮脂は、環境や体質によって、分泌が変化します。
皮脂の分泌を促す男性ホルモンがすくない子供や女性、老人では、皮脂量が少なくなります。分泌量は、男性では30代、女性では20代をでピークを迎え、その後減少していきます。また、血行不良などで代謝が低下すると、皮脂の分泌量も減少します。
特に、皮脂腺が少ない口周りや目もとは乾燥が現れやすい部位です。
天然保湿因子量の低下
アミノ酸、乳酸、クエン酸、尿素といった物質(NMF)は、水分を抱え込む性質があります。これらの物質が減少すると、バランスが崩れ、肌の乾燥を招くことに。
NMFは、日焼けや加齢、ストレスや睡眠不足の影響を受けると、減少していまいます。
角質細胞間脂質の減少
角質の細胞同士をつあんげる役割をはたしてる角質細胞間脂質。この部分が足りないと、雨漏りをしやすくなるように、バリア機能が低下します。
角質細胞間脂質は、セラミドが大部分をしめ、通常は他の脂質と一緒に立体構造となって、水を挟み込み保水しています。
乾燥肌は、肌を守る3つの成分のバランスの崩れによって、引き起こされること、また乾燥によって、保水バリア機能が損なわれることがわかりました。
この3つのバランスを保つことが、保湿力UPのためにはとても重要といえそうです。足りないものを補って、しっかりと保湿していきたいですね。
参考文献
スキンケア大学 「医師が教える正しいスキンケア大全」、宝島社、2016
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